ダイバーシティって?時短・育児・外国籍!働くスーパーママにインタビュー

はじめに

「ワーキングマザー」という言葉にも耳慣れた近年。子育てをしながら働くみなさんは実際どのように両立しているのでしょうか。

エスケイワードではダイバーシティ推進委員会を発足し、2018年には育児や介護を応援する制度を整備しました。「委員会の活動が役立っているのか聞いてみたい」「みんなに時短勤務の実情を知ってほしい」という思いから、今回、実際に時短勤務と子育てを両立している女性社員のパクさんにインタビューをしてみました!

パクさんってどんなひと?

  • 中国出身。一児の母。
  • 韓国語・中国語・日本語を堪能に操るスーパートリリンガル。
  • 2015年エスケイワード入社し、翻訳コーディネーターとして勤務。
  • 2017年に出産。産休・育休を経て、2019年4月より時短勤務として復帰。
  • 明るいムードメーカーで太陽のような人です!

 

パクさんの一日の時間割

「自分の時間」では、お子さんの寝かしつけと共に寝てしまうことも……

お話を聞いてみました!

インタビュアーは私フクダが務めました。

育児と仕事の両立はとにかく時間がない!

フクダ 子育てをしながらの時短勤務で大変なことはなんでしょうか?

パク  現在は時短で6時間勤務で働いているんですが、育休中にはこの6時間は家事に充てられていたので、その分の家事を別の時間に割り振るのが大変ですね。子どもとの時間も自分の時間も減ってしまいます。

フクダ 仕事の面ではどうでしょうか?

パク  仕事面では、同じチームの同僚がフォローしてくれています。自分に対する仕事の依頼は遠慮気味かな、と感じます。

フクダ 周りもどれくらい依頼をしていいものか迷うのですが、仕事はもっとやってきたいですか?

パク  そうですね、複雑な気持ちで…。「もっと振ってほしい」という気持ちがありますが、一方で「子ども関係で急な休みになってしまったら不安」とも思います。復帰して2か月ですが、子どもの体調などで急遽休まなければならないということが、すでに4回ほどあったので。通常どおり毎日出勤ができていればコントロールできるものの、急に休まなきゃいけなくなったらどうしよう…と思います。

フクダ なるほど。ちなみに、実際に急に休まなきゃいけない状況があったとのことですが、引継ぎ時に懸念点や心配はありましたか?

パク  仕事自体がきちんと進むか、という点についての心配は特にないです。他の方がしっかりフォローしてくれるので。ただ、他の人もそれぞれ別の仕事の予定があって、私のせいで残業になっちゃった、ということもありますよね。それに申し訳ない気持ちがすごくあります。

フクダ 助け合いですからね。

パク  こういったことが起きた場合にどう引き継ぐかというのは、普段から常に気にかけています。「今」自分がいなくなったら何をやってもらうのか常に準備しておくことを工夫していくのが課題かなと思います。今すぐ自分がいなくなっても(仕事を引き取った人は大変だと思うけど)案件的には困らないようにするにはどうすればよいのか、工夫していきたいと思います。

いつでも引き継げる管理、で急な休みもスムーズに

フクダ 時短テクをおしえてください。

パク  これは時短だからということに限らないと思いますが。今自分が持っている案件が「どこまで進んでいて」「今後の予定がどのようになっているか」を一目でわかるようにスプレッドシートで管理してます。他の人も自分なりに管理してることだと思いますけど。

フクダ 特に、急な引継ぎの時のために「他の人が一目で見てわかる」ということを意識されているということですね。他にもありますか?

パク  他には…一つのことをやるにしても時間を短縮できるように頑張るとか。

フクダ やっぱり時間に対する意識は…?

パク  前よりも強いですね!これも時間に関することですけど、「私にはあと何時間しかない」と常に意識しながらやっています。「私にはあと数ヶ月の命しかない!」くらいの気持ちで(笑)

子育てに国境なし!

フクダ パクさんは中国ご出身ですが、日本で子育てをしていて困ったことはないですか?

パク  ビザの申請とか書類系が大変ですね。ビザは、1年とか3年とか長ければ5年とか、都度入国管理局に申請に行かないといけないので。申請に1日、受け取りに行くのに1日、とかかるのは大変です。

フクダ 時短勤務でお子さんもいる中で時間制限があって、さらにビザを取りにくのは大変ということですね。パクさんにとってはお子さんを「外国で育てる」という感覚になると思うんですが、子育てについても大変なことはありましたか?

パク  特にないです。日本の福祉は結構充実していて、外国人だからと言って日本人と差をつけるのはあまりなかったです。日本人同様に保育園の手続きも、児童手当とかも、日本で育っている子どもはみんな平等という感じでした。外国人だからと言って何か特別に大変ということはなかったので、素晴らしいと思います。

 

周りのサポートに感じるのは、ありがたさと申し訳なさ

フクダ 子育てをするにあたり、周りの環境に望むことはありますか?

パク  今のところはまだないですね。実際復帰して2カ月働いて、何回も休んでいるにもかかわらず、皆さんがフォローしてくれているので。ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいです。今後でいうと、繁忙期になったらどう対応していくか不安ですね。私がもうちょっと仕事ができれば皆さんに負担がそこまでいかないのに、と思います。もっと手伝いたいとおもうけど、私には時間がこれしかない、という心配です。

フクダ 限られた時間のなかでできる限りのことをしたいということですね。

パク  気持ちは皆さんと一緒に残業ですよ。心苦しいところなんです。

フクダ お気持ちは嬉しいです。

 

エスケイワードの子育て・介護応援制度では、在宅ワークや雇用形態の行き来が可能に

フクダ パクさんの産休中に)子育てや介護を応援する「エスケアプログラム」という制度を整備しました。この制度では在宅ワークや、雇用形態の行き来などが組み込まれています。

パク  在宅と雇用形態の行き来はすごくいいとおもいます。その話をママ友とか夫に話したら、すごいねって言われます。

フクダ 『ママ友に褒められる』と。(しっかりメモ。)お友達はどうしているんですか?

パク  辞めちゃう人もいます。雇用形態を変更して、アルバイトからもう一度正社員に復帰できるというのは、通常は保証がないですよね。

フクダ 気持ち的には大きい違いですよね。

 

子どもは社会の宝物、育児はみんなの助け合い

フクダ これから出産する未来のママ達へメッセージをお願いします!

パク  周りに対して申し訳ない気持ちはあると思うけど、頼って、信じて、任せて、やっていければと思います。日本が良くなるためにどんどん育児休業が取りやすくなって、子どもも増えていけばとおもいます!今のイメージだと、女性が育児休暇を取っているけど、機会があれば男性も育休をとってみてはと思います。夫にも、もし育休が取れる環境があれば、取ってほしいです。

フクダ 今後は女性だけでなく男性も、ということですね。男性もぜひ育休をとって奥さんを助けてほしいですね。エスケイワードは、育児休業の所得に男女の区別はありません。社会的な流れとしても、今後は「男性」の育児休業や時短勤務も重要になりますね!

貴重なお話をありがとうございました!!

 

まとめ

インタビューでは「周りに対して申し訳ない」という言葉を何回も聞きました。ですが、時間に対する意識の変化、引継ぎ方法、タスク管理の工夫などなど、時短勤務だからこその気づきや高いパフォーマンスのコツもたくさんあります。

育児や介護の当事者は、制度の整備などでサポートが手厚くなる半面、申し訳なさを感じる方も多いようです。もしかしたら時短勤務や育児休業の方の周りに、不満を持っている人もいるのかもしれません。

子育てや介護は、性別や年齢に関わらずだれにでも起こり得るライフイベントです。それぞれが持つ背景が違うからこそ、多角的な視点になる、助け合える、という風土を定着させる努力を、エスケイワードでは続けていきたいと思います。


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