ワークショップとは何か、学びほぐしの3ヶ月を終えて

こんにちは。デザイナーの早川です。

2019年12月、青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム(青学WSD)を修了しました!

その学びをまとめようと思いつつ早数ヶ月。このプログラムの学びは、なかなかまとめることができませんでした。その気持ちも後述します。

自分を忘れてしまうことがこわかった、受講を決めた日

忙しい毎日を送っていると、「自分のことを見失っているなあ」と考えることがあります。自分が本来、何を考えているのか、どんな価値観を持っているのか、何を良いと思うのか……。仕事に家事に、たのしく過ごしているとは思っていましたが、そんな気持ちがどこかで膨らんでいたのだと思います。

ワークショップはそんな日常に切り込みを入れる手法でもあると思います。一方的な講義とは異なり、即興性や体験性(身体性)の要素を使うことで「本来の自分」を引き出しやすい手法だと私は思います。

また他者と交わることで文脈が広がることが、大きなメリットだと言えます。他者との関係性の間で生まれる結論や意味が、学びを広く深くさせると私は思います。

自分が何を考えているのか明確にしたい、そして私もそれができるようになったら、困っている人を助けられるかもという気持ちで受講を決めました。

「すぐに答えの出ない学び」があっても良い

ワークショップの最後に、「感想を共有しましょうタイム」が設けられたことがありませんか?
正直なところ、それが苦手でした。本当に感じたことを言葉にできなかったり、話してみても「本当に思ってることと、なんか違うんだけどな…」という言葉がぽろぽろ出てしまったりします。ワークショップの時間割を作りながら、「感想共有タイム」をどうするかいつも悩みました。

そしてこの講座全体についても、「何を学んだのか」自分の言葉で落とし込むまでに時間がかかってしまいました。

悩んでいる時、何気なく雑誌をめくったらこの言葉が飛び込んできました。これだ、と思ったので引用します。

この中のどれか一つ二つは
すぐ今日あなたの暮しに役立ち
せめてどれかもう一つ二つは
すぐには役立たないように見えても
やがてこころの底ふかく沈んで
いつかあなたの暮し方を変えてしまう
そんなふうな
これはあなたの暮しの手帖です

-暮しの手帖 扉の言葉

答えを出すタイミングは人それぞれと思います。皆が「感想を共有しましょうタイム」で話し合えなくても、帰りの電車で、あるいは歳を重ねたあとで、「あの時のことは、とても心に響いてるな」と思うワークショップがあっても良いと思います。

それは、この講座全体についても近い気持ちです。私は「すぐに開けるワークショップの手法」だけを学んだのではなく、人間の根源的な営みの一部を学んだ気持ちがしています。

きっといつか私の暮らし方が変わる、そんな学びほぐしの3ヶ月だったと、いま振り返って考えています。


エスケイワードは、お客様の課題をコミュニケーションデザインで解決いたします。
課題がハッキリ見えていない方もご安心ください。ワークショップを通じてお客様の課題を見つけるところから、共に進めていきましょう。

課題が見つかれば、ブランドイメージを見直したうえでのWebサイトリニューアルや、グローバルに「伝わる」情報発信までお任せください。
御社の魅力を最大限に伝える表現を一緒につくっていきませんか。