ウェブアクセシビリティの取り組みについて
第2回目は「色」ってどう見えているの?
普段生活の中でなかなか疑問に思わない「色」についてアクセシビリティの視点で考えてみましょう。
私は色弱で赤色の認識が少し弱いです。
学生時代、美術の授業中まわりから私の色使いをからかわれる事がありました。
そこから絵を描くことに苦手意識をもつようになりました。
「自分に色がどう見えているか?」
他人と比較して確認をすることは不可能です。
そのため自分が色覚異常だと気づかない人もいるようです。
色覚異常にはそれぞれ特徴があり、 色覚異常の多くが下記のP型とD型に当てはまると言われています。
P型…「赤」がとらえづらく、赤と緑付近の色が判別しづらい
D型…「緑」がとらえづらく、赤と緑付近の色が判別しづらい
そんな経験もあって、今の仕事でもコーティングをメインに、苦手意識のあるデザインは専門の方にお任せしています。
ところが、3年程前にウェブアクセシビリティへの興味が一気に高まり、ウェブアクセシビリティに関することにはジャンル構わず手を付けるようになりました。
色とアクセシビリティ
ウェブアクセシビリティについて調べていくと、アクセシビリティには「視覚」に関する項目もあることを知りました。
そこから今まで避けていたデザインについて、どうしたことか気になるようになりました。
「デザインは気になるが、苦手だし、弱点でもあるじゃないか。。」
「自分では作れないことは重々承知の上なのに…でも良くしていきたい!」
そこで私はアクセシビリティの専門書を読み解くことを始めました。
制作するうえで気を付けた方が良い事を、「アクセシビリティ」という項目として今あるデザインガイドラインに新たに提供出来ないかと考えました。
現在、ガイドラインを鋭意制作中です。
部内で制作に関わる方々にガイドラインのアクセシビリティ項目についてレビューをいただきながら進めております。
気づくきっかけさえあれば直ぐにでも始められること
ガイドラインといっても革新的な作り方、プロセスの大改変と言ったことはなく、普段から気にしている方からすればいつも通りに作れば対応出来るものとなります。
ちょっとした知識と気遣いでアクセシビリティを実現できるというわけです。
これからも、私がメインで関わるコーティング以外にもアクセシビリティの輪が広がるよう進めて行きたいと思います。